!makakom!*hatenablog

ブログのようなブログじゃないモノを目指しているつもり。いま・かこ・みらい=imakakomi≠!makakom!

わーい!はてな新地に到着ー

ありがとうございます。
ありがとうございます。

さて、この新地「はてなブログ」で望むコトは、何かというのは、
あれだ、もう「はてなダイアリー」に書いた。

はてなブログに移行したら最初にすること - イマカコミライ@はてな
http://d.hatena.ne.jp/imakakomi/20111108/1320761146

欲しいのは、あれです、EBtの機能です。

EBtのように、記事同士の相互リンクをカンタンにつけたり外したりできるようにしてほしいのです。

無茶な実験室ココログ出張版: EBt
http://tio.cocolog-nifty.com/irrational/ebt/index.html

EBtのいいところは、記事同士をリンクがはれることです。
で、これが何を生み出すのかというと、記事同士の有機的なつながりからの、「アイディアの熟成」です。

前に書いたことと重複するけど、はてなブログに望むものは、この「アイディアの熟成ツール」なのですよ。

いままでは、ブログというと、つまり「アウトプットツール」であったわけです。

こういうことを考えたよ!という「アウトプット」を発表できる場所がブログだと思うのです。

が、おれが望むのは、そこではなくて、もうちょっと、「なんだか分からないもの」「インプットとアウトプットの中間的なもの」をメモしておける場所になってほしい。

アイディアを出すには、3つの段階があって、それぞれツールが違うと思うのです。

  1. アイディアの素を収集するインプット段階
  2. アイディアの素同士をあれこれつなげて熟成する段階
  3. アイディアをカタチにするアウトプット段階

おれは、今迄のブログって、(3)のアウトプットの段階のツールだと思うのですよ。
でも、それは、もう、他のブログサービスでも、さんざんあるモノで、
いまさらはてなが「新サービスです!はてなブログです!」って打って出ても、それってどうなの?って思う。

もっと、広い範囲のものを、ひろって、すくって、いけるサービスになって欲しいのですよ。

おれが思う、(1)インプット段階、に使うツールの代表はEvernoteです。
どんどんインプットしていくものを、整理し、管理し、ためていけるモノですな。
でも、これだけでは、アイディアを熟成して、アイディアをカタチにしてアウトプットすることは得意じゃないんです。

じゃあ、(3)アウトプット段階、に使うツールは何かというと、これは発表されるメディアによってことなります。
アウトプットが画像ならフォトショップを使うこともあるでしょう。
報告書ならばWordやOpenOffice.orgかもしれませんし、表計算ソフトを使うかもしれません。
また、音楽を発表するのも、Webでブログを発表するのも、このアウトプットになるでしょう。
でも、これだと、アイディアを熟成する段階は、すでに通過してきている段階です。
はてなブログ」が、単なるアウトプットツールとなるなら、ここだけの部分です。
が、これじゃあ、つまらんのですよ。

そこで、おれの好きなEBtの出番です。
記事(メモ)がリンクで結びつけることができる、というコトが基本です。
が、これは、もう、どうやって使っても良いのです。
そうして、メモ同士を相互リンクしていくと気づくのは、「あ!あれと記事同士をリンクしたら面白いかも!?」となるのです。
これって、実はアイディアを出すときの思考回路と同じなんですよ。
たとえば、Aという素材に、Bという素材を足しあわせることで、全くいままで無かったCというモノが産まれる。
あるいは、さらにCという完成したものに、Fというモノを組み合わせたら、もっと違うRというモノになるかもしれません。
こうして、アイディアの素が次々につながることで、インプットとアウトプットが煮込まれていきます。
それが、EBtの奥の深い面白さなんです。
そして、おれが「はてなブログ」に望むのは、まさにここです。
(2)アイディアの熟成ツールとしての、はてなブログです。

ここには、インプットもアウトプットも、さらにその中間も何でも書いてよい場所です、というツールになってほしい。
そうするには、記事同士をリンクしたり、剥がしたり、記事を眺めたりすることができるのが重要です。
また、それって、カテゴリやタグとどう違うのか?というのもありますが、アイディアの素材同士を、自分の頭でリンクしたり外したりするのが大事なのです。
大きなカテゴリやタグだけだと、あとで読み返すことが、とても煩雑な大きなくくりで、「アイディアを煮る」には雑すぎるのですよ。

これ、相互リンクを使ってみないと、実感できないと思う。
でも、実感したら、きっとやみつきになって、何でもかんでもEBtに取り込んでおきたくなるのです。
そうしたものに、「はてなブログ」がなってほしい。
自分の身の回りにある何でも、はてなブログに書いておくことができるものになってほしい。
そのためには、相互リンクと同じくらいに大事なことが、もう一つ機能として必要です。
それは、記事ごとに非公開か、公開する範囲を、かんたんに設定できることです。

たとえば、自分の個人的な情報を、Webに発表するのはできないことが多いでしょう。
でも、これも、はてなブログで管理できないと、EBtのような使い方はできないです。
何を発表するかは、実はメモする瞬間には、よく分からないかもしれません。
何が、どう使えるか、なんてキニシナイで、とにかく、何でもメモできるツールである、というのが重要なのです。

これが、まわりだすとどうなるかを妄想すると…はてなブログで全てをメモすると、はてなブログがないと生きていけない身体になります。
単なるブログツールである(3)アウトプットツール、であるなら、アウトプットしない日もあるでしょう。
でも、(1)インプットすること、は常にあるでしょう。また(1)を見直してつなぎあわせたら(2)アイディアの熟成、につながります。
そうして、最後はアウトプット(3)として出てくるかもしれません。
そのアウトプットした(3)がさらに(1)の新たなインプットの材料になるかもしれません。

すると、どんどん進化、広がる、メモの体系ができていきます。
自分にまつわる「ログ」の体系が組み上がるのです。
そうしてできた「はてなブログ」は、もうちょっとしたものです。
この場合の、ちょっとしたものというのは、誰かに見せるためだけのものではなく、自分が利用するときにより「ありがたさ」が分かる「はてなブログ」になっているはずです。

ちなみに、おれのEBtのメモは、6000を超えてます。
ブログを6000エントリーも書くとすれば、それはアウトプットを6000も書くことで、ちょっとやそっとのことじゃできません。

でも、(1)インプット+(2)思考の熟成+(3)アウトプット、が合わされば、6000くらいメモするのも、きっと実感できます。
そして、それらが「死蔵」することなく、ぐるぐる記事同士が有機的につながる様子というのは、まあ、なかなかの「気持ちよさ」です。
なお、メモが死蔵しないのは記事同士が相互リンクされているので、一方のメモAからもメモBにたどり着け、その逆の方向からもBからAへもたどり着けるからです。
脳で記憶されたことが、ふとした拍子で思い返すのは、脳細胞があちこちにつながっているから、ある刺激が別の刺激へ連動していくからです。
メモどうしも、相互リンクしておくことで、こうした刺激しあうことができるのが、EBtのおもしろいところです。

もう一つ、補足で書いておくと、インプットのものには、はてなブックマークとの連携が重要かもしれません。
もっというと、Tumblrのようにリブログしたり、あるいはEvernoteのように、記事をまるごと手元においておきたいこともあるでしょう。
そうしたものも、全部、はてなブログでできるようにした方がいいんです。
気になったモノは、自分の記事だろうと、他人が書いた記事だろうと、まるごと自分のはてなブログに保存、メモしていけるようにしないと、ダメなのです。
でも、それだと、きっと、著作権的に怪しいものになるんです。
Tumblrの楽しさは、(1)インプットと(3)アウトプット、が直結していて、集めるのと発表するのが一体化している「気持ちよさ」なのですが、でもやっぱりちょっぴりあやしい雰囲気が抜けきらないのは、それを「リブログして自分のブログとしてよいのか?」という部分です。

はてなブログ」では、記事単位で公開・非公開できるようになれば、(1)インプット用として集めた素材は、自分だけが読めればよいものとして蓄えられたらどうでしょうか。
そうすれば、(1)インプットでどんどんためこみ、(2)リンクを使ってインプットした素材をつなぎ合わせ、(3)煮込んだ結果をアウトプットで発表する、ことが、この「はてなブログを使って全部できる」ようになるのです。

ということで、「はてなブログ」に望む進化の道は二つ。

  • 記事同士を相互リンクできるようにしてアイディアの熟成ツールとなる。
  • 記事単位で公開・非公開をカンタンに設定できるようにして、個人情報やインプット素材は自分だけが読めるようにする。

ということですかね。
前者はブログの発展系で、後者はEvernoteやアップルクラウドのように、基本的に個人的に楽しむものの延長かもしれません。
そうしたものが混在するのが、今迄のブログサービスになかったモノだと思うのです。

つーことで、はてな新地である「はてなブログ」に望むモノ、をつらつら書いてみました。