ニセ関西弁に怒る関西人と笑う関東人
木村カエラのXYLISHのCMがある。
あれは、木村カエラという全く関西弁を普段しゃべらないタレントを起用して、あえてニセ関西弁をしゃべらせることを「笑う」CMだと思っていた。
けど、本気で怒っている(ようにみえる)人が、あのニセ関西弁について、解説していた。
木村カエラCMのエセ関西弁が気持ち悪い理由[絵文録ことのは]2012/02/29
少なくとも京阪式アクセントで生まれ育った人間にとって、これは「バカにしとんのか」と生理的嫌悪感を抱かずにはいられないレベルである。中途半端に似せているがゆえに、違うところがあまりにも気持ち悪く、「ほかのガム噛んだらあかんで」と言われてもかえって「キシリッシュだけは金輪際噛んでたまるか、一生噛まんわ」と思ってしまうほどである。
http://www.kotono8.com/2012/02/29accent.html
↑のように、冒頭部分からして、めちゃめちゃ怒ってるw
テレビのCMは、それこそ一日に大量に流れていて、どんどん新しいCMが作られては消えていく運命にある。
そのため、テレビを見ている人に「何らかのひっかかり」を与えようと必死である。
そうして、作ったCMが、あの木村カエラのニセ関西弁である。
関東人のおれは笑ってしまうが、さらっと流して見ていたCMだった。
けども、あのニセ関西弁に対して、めちゃめちゃ怒っている人がいて、ブログに書いて、ことこまかに「どこが変なのかを解説」してくれているのである。
これが、いまはやりのステマでなければ、ブログを書いている人は、無償でわざわざ明治のガム『キシリッシュ』について、貴重な解説をしてくれたワケだ。
完全に、CMを作った人の「勝ち」だと思った。
まんまと、CMの「何らかのひっかかり」である「木村カエラのニセ関西弁」が、視聴者のハートを鷲づかみにした瞬間を見た気がした。
おれは、関東人なので、関西弁について、何が正しいか間違ってるかについては、よく分からないし、ぶっちゃけ興味がない。
貴重なニセ関西弁に対しての解説文を読んでも、どう発音が違うのか、本当のところは、さっぱり理解できない。
ただ、関西の人でも無い人が、関西弁をしゃべっているのには、違和感を感じたりするくらい。
この、木村カエラ(東京都足立区)のニセ関西弁も「その程度」だったし、以前からニセ関西弁をしゃべる渡辺徹(栃木県小山市生まれ)についても、「その程度」のことだった。
あえて、ブログに書くような内容では無い。
が、ここまで、怒っている人がいるのを見ると、関西人にとっては、「笑い事ではすまされない怒り」なんだろうなぁ、と思ったりはする。
ので、このブログをメモしてみたのだけども。
CM制作者も、見た人の心にちょっとひっかかればいいな、くらいの「トゲ」のつもりで作ったのかもしれない。
まさか、それが、トゲどころか、このように関西人の心を「深くえぐるナイフ」を作ってしまって、まさか人の恨みを買おうとは、思ってなかっただろうなぁ。
今度、おれが関西弁をネタにするときがあるとすれば、CMやテレビじゃなくて、一般の人が、なぜ、ニセ関西弁をしゃべろうとするのか?、ってことかなぁ。
書くかどうかはテンションがあがったら、だけど。